Rev Gripsの取扱を始めます

Rev Gripsの取扱を始めます

投稿日 2026/09/23

カリフォルニア州サンディエゴ近郊に本拠を置くRev Gripsの取扱を始めます。MTBコンポーネントであるグリップやステムが主な製品です。CNC製のアルミパーツは内製で、グリップなどのゴム製品も近隣の工場にアウトソースしているそうなので、正真正銘のカリフォルニアメイドです。

彼らの本職はサンドデューンなどを走る4輪バギーに使われるレーシングサスペンションで、同時にMTBの愛好家でもありました。2013年にビッグベアーでMTBに乗った時、あまりにも手の疲労や痺れに悩まされたことがきっかけで、独自のサスペンション機能を持つグリップに着手し、数年間の開発期間ののち、2016年より発売開始しています。 

MTBではフロントフォークが動く、リアショックが動く、タイヤが変形するなど、さまざまなコンポーネントが動くことでコントロール性、性能、快適性を高めています。RevGripsも同様に、動的なショック吸収グリップとして機能します。

僕が彼らを知ったきっかけはAON Racingでした。スコットランドのリース・ウィルソンが2025年にTREKを離脱して立ち上げたチームなのですが、バイクはスイスのGAMUXでドライブトレインはPinion 6速ギアボックス+Gates Carbon Driveにマニトウのサスペションにヘイズのブレーキという、かなり先進的な組み合わせだったのです。

また、Gates Carbon Driveが2024年にUCIワールドシリーズのエリートクラス優勝に10万ユーロの懸賞金を設定した事により、俄然注目度は上がりました。実際、この10万ユーロが起爆剤となり、インテンス、MS Racing/Zerode、アサートン、そしてAON Racingなど続々とGates Carbon Driveのベルトドライブを採用して実戦投入したのです。ところが2024年、2025年とこの懸賞金は持ち越されます。とは言え、2025年にはジュニアDHワールドカップとENDUROワールドカップで優勝を遂げているので、もはや優勝は時間の問題であるという雰囲気が濃厚になります。

そして今年のアンドラではリース・ウィルソンが2位になると、チームメイトのハッティ・ハーンデンが1ヶ月後のレジェでとうとう優勝を決めて10万ユーロを獲得したのです。この勝利は色々と注目点があり、まず彼女はXCO、CX、EDR、DHIのすべてで英国タイトルを獲得しています。元々はXC系のMTB選手で、そこからグラビティ系へとスイッチし、2024年にはENDUROワールドカップで総合優勝すると2025年にDHIへ転向、2年目の今年にいきなり初優勝すると、その勢いで世界選手権では3位になるなど、ここまで到達した早さが異常です。

もうひとつの注目点はリース・ウィルソンの復活です。彼は2018年にフォート・ウィリアムで4位になってトップ選手入りすると、2019年にはTREKのファクトリーチームに加入、2020年には世界選手権を制覇、2021年にはワールドカップでも優勝します。

調べてみたのですが、ワールドカップと世界選手権のエリートで両方勝った男子選手は歴史上15人しか存在しません。それこそニコラス・ブイヨズ、グレッグ・ミナー、サム・ヒル、ジャクソン・ゴールドストーンのような正真正銘の天才、GOATだけです。つまり、アーロン・グイン、フィン・アイルズ、アマリー・ピエロンのようなトップオブトップでさえ達成できていないのです。そのリース・ウィルソンですが、2022-23年はモトクロスの怪我で棒に振っており、今年のアンドラでの2位で完全復活を思わせました。

話が長くなりましたが、2018年に本格的にブレイクしたリース・ウィルソンはRev Gripsを使っていたのです。もちろん、TREKに所属していた期間は使用できなかったと思うのですが、2025年にAON Racingを結成すると、Rev Gripsを公式サプライヤーに選択しました。その結果は、自身がアンドラで2位表彰台に登ると、レジェではハッティ・ハーンデンが初優勝+10万ユーロを獲得したのです。

Rev Gripsの取扱を決めたのは、彼らが好成績を残したからというのが理由ではありません。5月に韓国でのWC開幕戦を観戦したのですが、AON Racingのピット見たこのグリップが気になっていました。後に海外ニュースでその素性を知ると、6月末に初めてメーカーに連絡して、今まで断続的にやりとりを続けていました。とうとう本格的にこの度アナウンスをさせて頂きます。

グリップはこのように8パターンが存在します。エルゴノミックデザインのRG4/RG5/RG6/RG7が最新モデルで、数字はサイズを表します。RG4が一番細く、RG7が太いです。RG5が圧倒的に売れているサイズだそうです。

真円形状で伝統的なパターンかつ、細めがお好きな方にはハーフワッフルがお勧めです。この他にも真円形状でスモール、ミディアム、ラージと設定があります。


そして全てのグリップにはこのフランジドバーエンドが取り付け可能です。リース・ウィルソン、ハッティ・ハーンデンもレースで使用しています。グリップを必要以上に強く握る必要がないため、疲労低減になるのと、手のすっぽ抜けを防ぎ、手を外側にフランジを押し付けてハンドルバーを保持できる、新たな荷重点を得ることができます。

AON Racingで実際に選手が使用しているグリップを2025年から追ってみたのですが、リース・ウィルソンはハーフワッフルを使った後に、現在ではRGシリーズに完全移行したようです。ハッティ・ハーンデンは一貫してRGシリーズを使っており、WC初優勝もRGでした。

おそらくハーフワッフルは配置されたヒダが微妙に動いてサスペンションのような機能を持たせていたのに対し、Rev Gripsはグリップ全体で微妙にローテーションしてサスペンション機能を持つので、ヒダは必要なく、全体的に面で握り込みやすいエルゴノミック形状の方がRev Gripsの持つ機構にマッチしているのだと思います。RG5が圧倒的に売れているサイズと聞いていますが、標準的な手のサイズの方ならRG5、小さめの方ならRG4を選ぶと間違いないと思います。伝統的な真円形状をお好みならプロシリーズやハーフワッフルおすすめです。

詳細はグリップ選びはこちらをご覧ください。

もう一つの製品はステムです。31.8mm/35mmクランプ径の2サイズに加え、40mm/50mmのステム長があります、特筆すべきは、50mmサイズには内蔵のトレイルベルをオプションで追加できることです。40mm/50mmの両方にはフェイスプレートの上にGoProマウントを取り付け可能です。

納期ですが、あまりにSKUが多いため、ある程度プレオーダーを取ってからメーカーに発注したいと思います。こちらから発注すると1-2週間で商品の準備ができ、おそらく発送して10日くらいで届くと思うので、納期は1ヶ月程度になります。なので、今のPINNDの体制のように、1-2ヶ月に1度ほど発注ができるようなサイクルを作りたいと思っています。

一般のユーザー様はこのままオンラインで注文できますし、小売店で買いたいという方は弊社と取引のある小売店様にご相談ください。Rev Gripsに関しては小売店様に過大なノルマを課すつもりはありません。PINNDのクランクと同じ、1ペアからでもご注文できるようにします。また、その仕切率もアメリカ製の製品としてはフェアなものとして、納得頂けると思います。

もしこれを見ている小売店様で、Rev Gripsに興味を持たれたなら、こちらからご連絡頂くと、B2Bアカウントを発行いたします。煩雑な契約はありません。

オーダーは一旦今週中に締め切り、来週中にはアメリカに発注を掛けますので、納期は11月になります。ただし、あまりに十分な数が集まらない場合にはもっと納期が遅れたり、Rev Gripsの取扱自体も再考する可能性もありますので、ぜひ皆様からのご注文をお待ちしております。

それでは宜しくお願いいたします!FAQを作ってありますので、詳細はこちらを是非ご覧ください。

2016年にウイリアムズのエンジニアから依頼されてグリップを提供、実際に鈴鹿でテストされ、メキシコでは正式採用されて最速のピットタイムを記録、そのままアブダビまで使われたそうです。クルマがジャッキに衝突する速度と衝撃は非常に強く、Rev Gripsの採用で衝撃が手・腕へ伝わる量が減ったことでフロントジャッキ担当者は、 マシンがジャッキへ当たった直後、より早いタイミングでリフト動作を開始できるようになりました。つまり単なる快適性向上パーツではなく、衝撃吸収 → 身体への負担減少 → 衝撃を受け止める時間の短縮 → ジャッキアップ開始を早める → ピットストップ短縮 という形で、実際の競技パフォーマンスにつながったそうです。

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