韓国でUCI MTBワールドシリーズ開幕戦を見てきた話

韓国でUCI MTBワールドシリーズ開幕戦を見てきた話

投稿日 2026/06/02

調べてみると最後の訪韓は2015年でした。以降は仁川でトランジットする程度で、実に11年ぶりの韓国です。韓国はLCCで安く行けるし、もっと行くべき国があるだろうと後回しにしているとあっという間の11年間です。恐ろしい話です。

今回は関空からチェジュ航空だったので往復4万円ほどでした。ハイシーズンの北海道に行くより全然安いのです。仁川空港でレンタカーをピックアップしたのですが、これが独特のスタイルだったのです。

というのは、万国共通でレンタカーというのは小さな空港なら入国した瞬間に大手レンタカー会社のカウンターが並んでいたり、大空港ならシャトルバスに乗ってレンタカー会社の営業所まで行くのですが、仁川ではレンタカー会社の担当者が待ち合わせ場所を指定してきて、空港内のそのへんで書類にサインなどしてから空港のパーキングに停めてあるクルマまで案内してくれる、という流れになっているのです。

実はこのタイミングの韓国でも行楽シーズンということもあり、大手のレンタカーで在庫が枯渇していたのです。なので、本当は使いたくないレンタカー比較サイト(Hotels.com)を使って安い所を選んでみました。これが面白くて、前日にWhatsAppで連絡があり、手続きの簡略化のためにこちらの免許証の写真などを送ってくれというのです。なので、言うがままに送ったのですが、これを終えておくと空港での手続きが省略できて、早くクルマを受け取れるようです。

ちなみに、ETCに相当するシステムが当然韓国にもあり、このカードは貸してくれます。そして、レンタカー会社が13%のチャージを乗せて、後日請求が来ます。

この日はカンヌン(江陵)まで移動するだけだったので、仁川から高速道路に乗ったのですが、途中のSAがほぼ日本だけど日本車は1台も見ないという風景で面白かったです。

これがカンヌンの市場です。海沿いの漁港なので風情があってよいです。いかにも韓国みたいな映え要素ゼロで、山陰の鄙びた港町という感じで、日本人観光客は少ないのですが、海沿いの方は韓国随一のカフェ通りがあり、BTSファンの聖地でもあるそうです。この夜に適当に行ったブリューパブにもBTSのメンバーが来たとかで、メンバーの飲んだビールが推されていました。市場の中にある店に入ったのですが、刺身から焼き魚からカニまでのフルコースで最高でした。ちなみに英語は一切通じないし、なんなら日本語の方が通じそうな感じです。お会計は4人でビールもちゃんと飲んで₩305,000=34,422円なので、8,600円/人くらいでした。激安かと思います。いくら円安とはいえ、飲食に関してはまだまだ韓国の方が安い気がします。

今回借りたレンタカーはKIAの小型SUVだったのですが、当然のように色は白でした。高速道路を走っていても白か黒という感じで、ブルー、ましてやレッドみたいな色はほぼ走っていません。メーカーもKIAか現代、もしくは現代の高級版であるジェネシスが大多数で、日本車を探すのは本当に困難でした。韓国は日本以上に同調圧力の強い国で、派手な色のクルマは許されないという空気感があるとか。なかなかの閉塞感だなぁと思うのですが、それでもコンビニにはドラえもんの飲料があったのが面白いです翌朝はおっさん4人でカンヌンのカフェ街に行ってみました。残念ながらの曇天です

カンヌンからモナヨンピョンリゾートに移動してXCCとDHI予選の観戦をしたのがこの動画です。

この旅のもう一つの側面はグルメ旅である、というのが露呈しましたが、それは同行者に1人だけ食にうるさいやつがいたというのもあります。アヒル肉で有名な店なのですが、このラムに一同衝撃を受けておかわりした所です。ここで韓国の飲食店に共通する特徴に気づくのですが、基本的にテーブルにはメニューなく、壁にデカデカとメニューが貼ってあり、しかもそのSKUが極端に絞り込まれているので迷う余地がほぼないことです。ここはおおそらく比較的高級店だったと思うのですが、4人でかなり食べて₩388,000=43,223円でした。それでも安いと思います。

翌朝はカフェに行ったのですが、どうやら韓国の田舎には마당고양이という野良猫の面倒を見るような文化があるそうで、カフェの中庭には猫が住んでいました。ここでとある超トップチームのソワニエの女性に会ったので、話しかけてみるとチーム員のために10杯以上のコーヒーを買いに来た所でした。で、雑談していると、モナヨンピョンでは3年の開催が決まっており、それ以降は韓国と日本で隔年開催するプランがあるって聞いてるよ、と言うではありませんか。噂レベルでも聞いたことがなかったのですが、可能性があるとしたらニセコくらいでしょうか。確かに去年の夏にロイックが行ってましたね。それでも、UCIワールドシリーズを開催するには5億円は集めないといけないと言われているらしく、そんな金主が見つかればいいのですが。

こちらがDHI決勝の日です。

生で見るとその異質さに脳が追いつかないのですが、Pinionの内装式電動変速とGatesのベルトドライブに、ハイピヴォットという最新トレンドの大盛りですが、さらにハイライズのハンドルバーも見どころです。なんならBB周辺に1kgほどのウェイトも積んでいるかもしれません。しかし、ここまでハイライズのハンドルバーがトレンドになると、32インチの前輪にしてもハンドルの高さが十分に取れるので、これは32インチにとって追い風かもしれません。

DHI会場で見かけたのですが、オーストラリアかNZあたりのオセアニアから単身でやってきて、自分のピットもメカニックもいないようなプライベーターのスタイルです。カッコよすぎますね。彼は予選を通過できたのでしょうか。

この日は豚とイカに味噌ベースのそれほど辛くないソースにからめて焼くという所に行きましたが、なんとお会計は4人で₩155,000=17,267円と強烈な安さ。ここも壁に巨大メニューが貼ってあるスタイルで、極限まで絞ったSKUです。レジの中にいる大将の手首には太い金のブレスが見えたので、あの回転率を見ると相当儲かっているのでしょう。そう言えば、ここは人気店過ぎて入口に予約システムが置いてあったのですが、現地の電話番号とKakaoのアカウント必要でした。最近は国内の格安キャリアでもそのまま海外ローミングが可能ですが、どうしてもレストランなどでは現地番号が必要なシーンが多いので、やはり現地のeSIMを持つ方が色々と楽だな、と改めて思いました。

ちなみにこの黒い冷麺がめちゃうまいです。

こちらが最終日のXCOです。野嵜然新選手がU23でフルラップ完走しています。

この夜は一気に仁川まで移動して、絶対に日本人は来ないだろうというローカルな所で夕飯にしたのですが、牛の脊椎です。調べてみると結構最近までBSE対策で国内では禁止されていたものです。

翌日はソウル市内を観光したのですが、高級住宅地として知られる江南区のすぐ目の前に広がるスラムに行きました。つい最近NHKで特集されたらしいのですが、ソウル五輪をきっかけに形成されたスラムで、とうとう立ち退きが完了し、近いうちに姿を消す最後のスラムです。

韓国で最後の晩餐はホルモンでした。ホテルから遠かったのでUberを使いました。アメリカやヨーロッパなどで使っているアプリがそのまま使えるので便利です。そう言えば忘れていましたが、韓国ではGoogle Mapsがほぼまとも使えません。国家安全保障と地図データの持ち出し制限のため、Naverなどの韓国産アプリを使うのですが、これが本当に素晴らしく、クルマのナビに使うと速度違反監視カメラの場所は逐一教えてくれるし、場所によっては信号が変わる残り時間までカウントダウンしてくれたりで、驚きの便利さだったのですが、逆に言うと完璧に国家から監視されているいうことでもあるので、ジョージ・オーウェルの1984年的な、ディストピア感があるのは否めません。

最終日もギリギリまで観光しました。せっかくなので自転車店も行ったのですが、韓国にもこのようなMTBブランドがあったは知らなかったです。たしかアルパインスターがこのようなフレーム形状のバイクを販売していましたよね?

仁川にはチャイナタウンがあります。

韓国式ジャージャー麺発祥の店らしいです。

なかなか風情のある仁川駅です。という訳で、久しぶりの韓国旅行は非常に楽しめたのですが、レースの話、特に日本人選手はどうだったのか?今後はどう強化すればいいのか?みたいな話は次の投稿で書いてみたいと思います。

最後になりますが、今年7月にL'Etape du Tour de Franceを走ることになりました。せっかくなので以前から温めていた独自のブランドで、独自のジャージを着て走ります。このジャージを今回の渡仏の資金にするため、販売します。今晩23:59までにご注文頂ければ確実に入手可能です。デザインを見たいという方は7月上旬の入荷のタイミングでご注文ください。皆様からのご注文をお待ちしております!

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