« 40歳からのバイクパッキング | メイン | ATT-Bikepacking »

岐阜県関市刃物まつり

実は十代の頃から刃物が好きだったのですが、高校の修学旅行で北海道に行く時、アホみたいにナイフを持参したら伊丹空港の金属探知機で引っかかって警察に囲まれるという事件を起こしてから自粛していました。


所が、アメリカのポートランドに通い出して自転車のフレームビルダーなんかと交流するようになって気づいたのですが、みんなナイフを持ってるんですよね。フォールディングナイフで、横にクリップが付いていて、そのクリップでポケットの内側に刺してあり、例えばパッケージが届くとポケットからシュッと出してテープを切って箱を開けるのです。その姿のカッコ良いこと!それで影響されて早速ベンチメイドのナイフを購入しました。ナイフに再入門です。


日本でもこのベンチメイドを愛用しているのですが、国内でナイフというのはなかなか微妙な立ち位置にあり、刃渡り6cm以上は正当な理由なく持ち運ぶことは禁止、さらに6cm以下であっても警察は軽犯罪法により取り締まることが可能となっています。もっと細かく言うと両刃のダガーナイフは秋葉原通り魔事件の影響により銃刀法が改正され、「刃渡り5.5cmの剣が原則所持禁止」となっています。それと、オートマチック、飛び出し式のナイフも厳しく規制されていますので、海外通販で購入しても税関で没収されると思います。


そんな訳で、国内ではナイフを趣味とするのはほぼ不可能なんですよね。例えばナイフ愛好家がオフ会することになって、どこかの飲食店に行く途中、職質されてナイフのコレクションが見つかった場合、「オフ会に行く」のが所持の正当な理由になるかと言うと非常に微妙な所でして、銃刀法と軽犯罪法が非常に状況を難しくしているのです。


前置きが長くなりましたが、関市は日本で最大の刃物の産地で、特に洋包丁で有名だそうです。堺の方はどちらかと言うと和包丁で日本料理人に好まれているとか。過去にはポートランドで創業したガーバーや、現行でもコロラド州のスパイダルコのラインナップには日本製、つまり関で作られているモデルが存在し、アメリカという国との結びつきが強いのも特徴です。さて、その関でアウトドアズナイフショーなるものが開催されるのを知り、先日行ってきました。


IMG_3495


どうやって関まで行くのか悩んだのですが、名古屋市内から関までのアクセスが極端に悪く、名古屋駅まで新幹線で行き、駅前からカーシェアの6時間パックで向かいました。Zip FMを聴きながら名古屋をトヨタのクルマで移動するのは完璧な感じがして最高ですよね。

IMG_3503


最初の目的はここ、モキナイフ。刃物まつり期間中は、近隣のナイフメーカーもBBQなど開催して、ファンに開放する所が多いみたいで、この辺りはNAHBS期間中と同じ感じです。


IMG_3500


この人に会いたかったのです。モキナイフにテーブルひとつを間借りしてナイフを出展していたMakkari Knivesの間狩さんです。ナイフビルダーというと、お年寄りが多いイメージだったのですが、若い!そしてtwitterにいる!


IMG_3506


これがアウトドアズナイフショーなのですが、思ったより小規模。ただし、熱気がNAHBSレベル、いやコミケと同程度かもしれません。海外からもナイフビルダーが出展しており、来場者はインターナショナルな顔ぶれ。ナイフビルダー以外にもナイフのブレードやハンドル用の材料を出展している会社があるなど、まさにNAHBSと同じでした。


IMG_3511


アウトドアズナイフショーの会場から出て、昼飯でも食うか、と思って歩いていると、通りがホコ天になっているのを発見、早速向かいます。この段階で気づきますが、これが刃物まつりで、アウトドアズナイフショーはサブイベント的な扱いのようです。


IMG_3514


ガーバーサカイも出展、スパイダルコのナイフも結構安くで売られていたのですが、不思議なことにブランドがスパイダルコじゃなくて"SPY"でした。商標的なあれがいろいろあるのかな・・と大人の事情を察しながら歩きつづけます。そう言えば、ガーバーサカイも今はGサカイなんですね。


IMG_3516


不自由な世の中になったと思うのですが、ナイフビルダーさんでもナイフの撮影禁止の所もあって、これは凄い!と思って撮影したくても、ダメですと言われたり。台北ショーみたいなビジネスショーでは撮影禁止は普通にありますが、アメリカのコンシューマーの向けのショーで撮影禁止なんて聞いたことがありません。ほとんどの場合、撮影していい?って聞くと、「どんどん撮影してくれ!」と言ってくれるし、彼らはそれだけ人の関心を惹くことの大切を知り、それが仕事の一部だと理解しています。上の写真は、わざわざ撮影OKって書いてあったので撮ったのですが、もう撮影OKと書いてないものは全て撮影不可みたいな世の中になりつつありますね。


IMG_3522


IMG_3517


IMG_3525


刃物まつりを堪能してダーティーの住む常滑へ。彼に刃物まつりの報告したのですが、どうやら刃物まつりは町おこしの成功例として名高いらしく、しかも関市は景気が良く、中小企業がほとんど倒産せず存続しているという希有な町だとか。なので、他県の自治体の担当者は関市に視察に行くこともあるそうで。


IMG_3527


常滑の海。向こうはセントレアですね。


IMG_3535


ここ、実はMTB業界とも関係が深い場所です。ソニーの創業メンバーの一人である盛田昭夫はここ常滑の第15代盛田家当主でした。そして、長男の英夫は第16代当主でソニーの次代社長とも目されたそうですが、これが歴史に名を刻むほどの無能な放蕩息子で、スキーリゾートからF1まで手掛ける事業は全て失敗してそれをソニーの株で埋めて、最後は全てを失ってしまうのですが、その一つがアライリゾートでした。つまり、彼がいたからこそ、日本でUCI WCが開催されたし、グローバルレーシングが立ち上がったし、それがその後のG Cross Hondaに繋がる系譜となったのです。つまり、我々MTB乗りは足を向けて寝れない場所なんですね。


IMG_3538


夜はYマーケットでこの二人と。相当飲んだんですが、全然酔わなかったくらい、面白かったです。


IMG_3540


翌朝、折角なので、と思って行ったら観光客で大行列!KAKOは近隣に何件かあるのですが、このBUCYO店がGoogle Mapsのレビューでも圧倒的に高い人気店で、正直普通の喫茶店と思っていてすいませんでした。普通に名古屋の人気店です。行列に心折れて帰りましたけど、次回は平日にお邪魔したいと思います。こんな感じで久しぶりに自転車抜きの旅行は楽しかったです。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bikedaily.net/mt/mt-tb.cgi/1395