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40歳からのバイクパッキング

以前はキャンプにはあまり興味が無かったのですが、10年ほど前から少しづつキャンプ道具が増え、スノーピーク製品に大枚を使ったり、Grinduroの様なイベントに参加するにはキャンプ必須であるため、やむを得ずキャンプ道具を用意するなど、少しずつ足を踏み入れてきたのですが、ソロのキャンプは未体験でした。



きっかけはこれでした。PDWから新たにリリースされたバンドル・ロールです。このラックは同社のタスク・バスケットに使用しているブラケットをさらに改良して採用しており、ドロップハンドルに装着する場合でも上ハン部分を握ることができ、左右の幅もギリギリSTIが変速できるようになっています。このラックはフラットバーに装着すると左右幅から開放され、もっと多くの荷物を積めるため、個人的にフラットバーの自転車を組もうかと考えていたのですが、良く考えると高校生の時に組んだクワハラのMTBを復活させればいいのでは?と思い出して実家からピックアップしてレストアに着手。


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ペダルは同時物XTをメルカリで3,000円で調達、リーガルのサドルはヤフオクで4,000円ほどでした。チェーンはサビサビだったので交換、カセットは頑張って磨いて、シフトワイヤーとアウターはリアだけ交換して、あとのケーブル類はそのままで。本当は25年前のブレーキインナーは信用してはいけません。細かい事を言うと、左右シフターを分解して固着したグリスを掃除したり、RDのプーリーを丁寧に掃除したり、劣化してチギれたグリップをリッチーのヘキサゴンに交換したり、色々やってます。仕上げにタイヤをフェアウェザーのスキンサイドに交換してレストア完了。


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バッグも調達しました。TOPEAKのミッドローダー 4.5Lというフレームバッグです。CANYON Grailのプレスローンチでニースに行った時、プレスキットに同社のサドルバッグが含まれていたので、合わせてみました。何よりTOPEAKは安い!写真のように、ジェットボイル一式とエアロプレスPOLEXのグラインダー一式が完璧に収納できます。コツはグラインダーをエアロプレスの中に入れてしまうことです。もちろん、ペーパーとコーヒー豆もお忘れなく。

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Makeshifterの手巻きツールロールです。


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さて、こんな感じで水曜日の昼過ぎに出発しました。バンドル・ロールテントマットを固定、着替えや寝袋はサドルバッグに入っています。


ちなみに、足元はChacoのサンダル、ショーツはパタゴニアの水着、シャツはヘンプをチョイスして全天候に対応してみたつもりです。帽子は80'sのブーニーハットでヘルメットは無し。


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事務所のあるミナミからまずは箕面ビールまで約20km。25年前の26"なので全然走らないと思ったのですが、タイヤの転がりが良く意外と軽快でした。


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食べる物と、冷えたビールは最終コンビニにて調達します。日本は、比較的水に恵まれているのと、コンビニと自販機があちこちにあるため、ある程度の装備をアウトソースしているようなもので、その分荷物を軽くすることができます。アメリカで走るルートを調べていると、水に関する記述が多く、「幸運であれば沼地に多少の水がある」みたいな情報すらありますが、それだけ多くの水や食料を持ち運ぶ必要があるのです。逆に言うと、日本はバイクパッキングをする上で恵まれた国なのかも知れません。このコンビニで3,000円ほど使ったのですが、多くがビールとお菓子です。サドルバッグが満タンになり、あおりを喰らった寝袋をサドルバッグの上に移動させたのですが、どうもしっくりきません。


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試行錯誤した結果、寝袋はハンドルバーの上に移動しました。我ながらナイスアイデア。ちなみに、バンドル・ロールの上に見えるポーチはMakeshifterのハングダウンというモデルです。ここにはモバイルバッテリーやケーブル類、鍵やナイフなどが入っています。


ちなみに今回は事務所から50kmほどある大野山アルプスランドキャンプ場に向かったのですが、杉生という交差点から本格的な登りがあります。資料によると6.9kmで標高差521m、平均斜度7.5%、最大斜度20%となかなかエグいです。ロードバイクでも瀕死になります。一方通行になってから本格的に斜度が上がるのですが、おとなしく自転車を押すつもりだったのに、どこかでスイッチが入って入ってしまい、フロントはトリプルクランクなのでインナーの28Tに入れ、ロー側は32Tを封印して28T、つまり1:1のギア比で登りました。足には余裕があり、ギアも踏み切れていたのですが、問題はサドルとハンドル高でした。ヤフオクで買ったリーガルが硬すぎる。とにかくケツ痛い。そして、当時クロカンレースで走っていた落差そのままだったのでハンドルが低い。ケツ痛い、腰が痛いの二重苦で、本当に自転車から降りようと思ったのですが、なんとか登頂に成功しました。


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早速設営。このキャンプ場、とても良い感じなのですが窪地になっており平地が少なく、週末などには良い場所を確保するのが難しいのですが、平日はガラガラです。無料で予約不要、トイレと炊事場があって水道はありますが、飲料用では無いので水だけは持ち込む必要があります。


ビッグアグネスのこのテント、本当に簡単で凄いんですよ。ただ、ULに振ってるせいで、とにかく生地が薄くて、フットプリントはあった方がいいし、ジッパーを開け閉めする時は細心の注意を払う方がいいです。


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ビール飲んでメシくってウダウダしてたら早々と寝落ちしていたのですが、朝方に嵐に襲われます。


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まさか、このテントを初投入した夜に雨に見舞われるとは思わなかったのですが、良いテストになりました。フライシートも優秀で床にも浸水無し。天井から釣ってるランタンはブラックダイアモンドのモバイルバッテリーにもなるやつで、多少重いですが明るさが素晴らしいです。


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霧の中撤収します。真夏なんかはこの状態で使用するのが良さそうです。


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標高700mから200mまで下るのですが、問題は全然効かないカンチブレーキです。25年前のブレーキパッドの信用できないこと。




Rブレーキが全然聞かなくて、Fブレーキを強く握ると強烈なジャダーが発生するので、ヘルメットを被ってこなかったのを後悔しています。


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帰りは下り基調なので楽しいです。


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ビールと食料が無くなったのでサドルバッグには枝豆を入れる容量が十分あります。


池田まで下りてくると天気が回復して完全な真夏日となり、今年最高の日焼けをしながら無事昼過ぎに帰宅しました。さて、40歳を超えて初めて一人で自転車キャンプをしたのですが、結構いけるということが判明しました。今回はコンビニでビールを買いすぎてバッグの容量不足に陥るという困難に直面しましたが、その副産物として寝袋をハンドルバーの上にマウントするというハックを生み出し、PDWバンドル・ロールの併用によりテント、マット、寝袋の3点をハンドルバー周りにまとめて収納できるようにり、結果的にサドルバッグがフルに使えるようになりました。


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とりあえずはなにごともやってみるのが大事なので、自宅に使っていないMTBが眠っているなら、少しレストアすると良いバイクパッキングの相棒になると思います。上のバイクはポートランドで知り合ったアーティストが乗っている90年代のSalsaなのですが、当時物のパーツと現代のパーツが上手くミックスしてあり、アイグルハートのフォークに交換したことにより大型フロントラックの装着を可能としており、左右パニアとフロントバッグの追加により大容量を実現しています。また、リアラックもあるのでリアパニアも併用すると数泊の旅に出発することも可能でしょう。今回レストアしたクワハラはこのSalsaに触発された部分が大きく、大きく影響を受けた一台です。


マーケットを見るとこのような80年代後半〜90年代前半テイストを現代的に蘇らせたものが多く、IGなどで見るとアメリカでは当時の26" MTBをバイクパッキングに使用している人も多く見ますから、実はオールドMTBでのツーリングがちょっと熱いのかもしれません。ただし、ブレーキは効かないし、フレームの剛性も全然ないので、予算があれば現代の自転車を購入されるのをお勧めします。油圧ディスクブレーキは神です。


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とは言え、オールドMTBは最高にお洒落です。PDWのバンドル・ロールも最高であるともう一度言及しておきます。



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