« 2017年2月欧州出張紀行 [2] | メイン | 東京都の村でMTBに乗った話 »

2017年2月欧州出張紀行 [3]

前回はブリュッセル滞在までを書きましたが、ブリュッセル駅からThalysに乗って最終目的地のパリに向かいます。


ブリュッセル〜パリ間は2時間の旅なのですが、特に特筆すべきようなことはありません。曇天の下、延々と田園風景が見えるだけです。僕が鉄道オタクならもう少し見所は多くあったと思うのですが、ブリュッセルの寒さに衰弱した僕はひたすらKindleで読書をしながら音楽を聴いていただけでした。


パリはもう少し暖かいと思っていたのですが、パリ北駅のプラットフォームに降り立った時は雪が降っていました。これが3度目のパリになりますが、パリへ行くなら陸路に限ります。パリ郊外のシャルルドゴール空港から電車でパリ市内入りする味気なさに比べ、パリ北駅の荘厳さ、東京の通勤ラッシュさえ思わせるそのカオス、タバコや小銭をねだってくるロマ、テロ対策のためのX線検査に並ぶ多くのイライラとした乗客、静かな車内から一歩車外に踏み出すとそれらが一斉に襲ってくるのです。この季節は観光客は極めて少ないため、浮ついた乗客はほとんどいません。雪の中、黙々と歩いて次の目的地へと向かう人ばかりです。そして雪。そう、僕はパリにいるです。


Untitled


今回は10区の宿です。オーナーの母親がチェックインに立ち会ってくれたのですが、フランス語しか話せないのでコミュニケーションにやや難ありでした。とは言え、中庭は素敵で、部屋は広く、風呂もお湯が出て(これ重要)、洗濯機まで完備されていて文句無しでした。薄暗いアパートの廊下を伝ってストリートに通じるドアを開けた瞬間そこは移民街で、中国人のフッカーは立っているし、夜まで賑やかな場所で、どうやらパリでも治安の悪いと言われている19区に近い側の10区でした。これも安さの一端だったのでしょうか。どちらかと言うと僕はラグジュアリーな人間では無く、予算の少ない旅でもあったので、全く問題はありませんでしたし、逆に好都合な部分も多くあり、これは後述します。


Untitled


翌日は朝から行動したのですが、途中でスケートパークを発見。誰もいません。と言うか、この滞在で一人もスケーターを見なかったような気がします。インラインスケーターは目撃しましたが。


Untitled


ここで朝食です。いわゆるYelpあたりで探した結果上位に出てくる「インスタグラマー向け」の典型で、確かにお洒落で美味しいのですが、この手のお店はそれこそアメリカ西海岸でさんざん行ってますので、もの凄く感動する訳という訳でも無いのですよ。ましてや、店員は英語を話していましたし。パリでもこんなアメリカ西海岸風の店がある程度の支持を得ていると言う事実には結構驚きました。観光客相手、という訳でも無さそうでしたし。


Untitled
チャリで来た


パリ市内でVélib'(ヴェリブ)を調達して、ポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場まで約8kmをトレーニングだと思って全開で走ると一瞬で到着しました。しかし、今でも慣れないのですが、大きなローターリーが本当に恐いですね。ローターリーを3/4周走って向こう側の通りに行く、みたいな状況でも手信号を出すと問題無く流れに乗れますし、クルマも入れてはくれるのですが、石畳だし、道路にちゃんと車線が書いている訳では無いので、流れを読む力は比較的要求されます。


よく、雑誌やウェブなんかで「ヴェリブは簡単に借りれる!」みたいな記事を見ますけど、借りること自体は簡単ですが、パリの道路を走るのはそこまで簡単ではありません。日常的にロードバイクに乗って路上で魂を磨いている僕でさえ恐い、と思う訳ですから、くれぐれも注意される方が良いと思います。手信号はくらいは覚えて臨みましょう。


Untitled


これが今回ヨーロッパに渡った目的です。サロン・レトロモビル。簡単に言うと世界最大のクラッシック・カーの祭典です。レトロモビルだけで薄い本が一冊書けそうなほどのコンテンツがあるのですが、ご要望があれば別途独立してエントリーを書きたいと思います。弊社のfbページにLikeして頂くと、励みになります。fbにちょっとだけ書き散らしてあります。


Untitled


AM11からPM4まで5時間、みっちりとショーを見て僕は灰になりました。一日の疲れを癒すにはビールです。Académie de la bière、という店名。つまりビールのアカデミーです。パリのビール事情を調べていると、ここは絶対に行った方がいいな、と思ったのでヴェリブを駆って行ったのですが、大正解。素晴らしいお店でした。5区の南の果てになるので、やや不便ですが、英語メニューありで、英語の話せる店員さんもいます。忙しい時は結構店員さんが一杯一杯になってオーダーを聞いてくれなくなりますが、気長に待ちましょう。そして安いです。ハッピーアワーもあります。横のテーブルでは若者達がコンパをしていて、最後はカードゲームを始めていました。いいですね。


Untitled


翌日です。実は中に入ったことは無くて、今回も入りませんでした。まだ見ぬモナリザ。


Untitled


またメシの写真で恐縮ですが、Le Pain Quotidienという、パリのあちこちにあるベーカリー・カフェなのです。とても良いです。お昼に行くと混んでます。そして、今調べてみると、東京オペラシティ芝公園にお店があるというのを知って衝撃を受けています。以前から主張してますけど、日本人のこのようなキュレーション能力は世界最強ですね。


Untitled


そう言えば、この朝に行ったCREAMというカフェも良くて、外観や店の感じはそれこそポートランドによくあるようなカフェと思いきや、パリらしいパンチが効いてるんですよね。TripAdvisorやYelpで評価の高い系のお店なのですが、上の看板にはNo WiFi, No Decaf, No Soy Milkと書いてあります。ポートランドのカフェならエッセンシャルであるこの3点が否定されているのは面白いです。LAのベルジャンスタイルのブルワリーで、NO IPAと大きく書いてあるのは見たことがありますが、同じようなものでしょうか。


Untitled


2014年にパリに来た時La Fine Mousseというクラフトビールのパブに行ったのですが、ここはクリーンでお洒落な感じのお店だったのですが、すぐ近所にもLes Trois 8というパブがあり、こちらはパンクでアメリカンな感じで方向性は180度違います。まず、店員さんがカッコいい。ヒゲ、ファットな体型、ツバを思いっきり上に曲げて腕には入れ墨。音楽はパンク。そこまで英語は通じませんが、オーダーは十分通ります。そして、愛想がもの凄く良いという訳ではありませんが、それは決してサービスが悪いということではありません。


Untitled


クラフトビールとこの組み合わせ、めちゃめちゃ良いんですよ。こっちにいると、米を食べたいとか、パスタを食べたいというのは一切思いませんね。フランスではワインが好まれて、それほどビールは飲まれないと思っていたのですが、フランス北東部はベルギーに接してしますし、実際そのエリアにはブルワリーがあるそうです。セゾンやランビックも作られているそうです。スーパーにも多くのビールが並んでいました。フランスのビール文化はもっと研究する必要がありそうですね。


そんな訳で、滞在していたベルヴィルというエリアは美味しいビールを飲める店があって、我ながら良いエリアを選んだものと思ったのです。確かに、マレみたいに、シュッとした街並みでは無く、どちらかというと歌舞伎町のような雑然した街並みであるのは事実なのですが。


Untitled


翌朝、パリ東駅からTGVにてフランクフルトに向かいます。約4時間の旅ですが、パリから東に向かってドイツとの国境を越えるまでの区間が最高速区間であり、320kmを超えて走ります。ドイツに入った瞬間に低速となり、比較的退屈になるのが問題です。


Untitled


フランクフルトではダメ押しでBrauStilと言うブルーパブへ。ペールエールを飲みましたけどその味に衝撃でボトルを2本持って帰りました。ドイツ人にとっては逆に、不味いビールを造る方が難しいのかもしれませんね。ちなみに、フランクフルト・ソーセージがあったので、もちろん食べました。フランクフルトでフランクフルトを食べるやつも達成。検索してみると、日本語で紹介された記事を発見しましたが、それが地球の歩き方のウェブ版だった時の残念さは筆舌に尽くしがたいですね。キュレーションされる側は、どこにキュレーションされるのか選択する自由が無い、という問題点が浮き彫りにされた瞬間です。


Untitled


フランクフルト空港から帰国します。ルフトハンザのラウンジはハリボー食べ放題です。


Untitled


免税店でビールを5L買った訳です。これが商品として置いてあるのは、僕のようなビール好きへの挑戦状でしかありません。


こんな感じで厳寒期の欧州に遊びに行ったレポートを3回に渡ってお届けしましたが、普通にパリを楽しみたい方にはお奨めしません。Supremeもコレットも閉店していました。また、レストランでもカフェでも閉店している所は多かったです。つまり、ショッピングを楽しむには不向きです。しかし、その分ホテルは安く、人も少ないのは言うまでもありません。


次にパリに帰れるのはいつになるのでしょうか(インスタグラマーは再訪することを「帰る」と言うそうです)。


一応、IGやってますので良ければフォローください。
https://www.instagram.com/teisuke/


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bikedaily.net/mt/mt-tb.cgi/1390