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2017年2月欧州出張紀行 [2]

前回のエントリーは羽田からフランクフルトまで飛んで、そのままICEでケルンまで移動、翌日にはデュッセルドルフまで行き、再びケルンまで戻ってきて、今度はThalysでブリュッセルまで移動、という所まででした。


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と言う訳で無事ブリュッセルです。駅を降りて、いきなり数台のウニモグと、ライフルを抱えた軍人さんが大量に。そう、観光気分で忘れていましたが、去年のパリでのテロ犯はこのブリュッセルを拠点にしていたのと、さらにブリュッセルの空港や地下鉄でも自爆テロが起こっているのです。シクロクロスの全日本チャンピオンがシェンゲン協定で定められた日数を超えていると入国拒否、そのまま強制送還され、ベルギーで大きく話題になりましたが、確実に情勢は変わっています。ベルギーは大変その辺りが「ゆるい」国で、オーバーステイしていても今までは問題が無かったことも事実だったようですが、もうそんな訳には行かないようです。


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都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)という超名作があるのですが、その舞台はこんな街だったのかな、と思わせる幻想的な風景です。ドイツとは全然違う街並みです。もっと、オーガナイズされていないというか。


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デジタル万引きしてきた画像ですが、ベルギーは南北でフランドル地方とワロン地方に言語で別れており、北部はフラマン語(オランダ語に近いそうです)、南部はフランス語を使います。で、さらにややこしいのは、ブリュッセルはフランドル地方にあるのに、言語はフラマン語とフランス語を併用する、ベルギー唯一の地域なのです。もっと言うと、そこには南北対立があり、政権で第一党なのがフランドルを地盤とするN-VA(新フラームス同盟)なので、南部のワロン地方の人間にしてみれば、かの有名な「フランドルの旗」を見ても、反発しか覚えない場合もあるんだと思います。ワロンの人にフランドルの旗を誇示するのは、広島の人にお好み焼きを見せて「広島焼き」と説明する危険性があると言えるのではないでしょうか。


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異常にかっこいい、ベルギーの地下鉄。あと、大きな問題があり、Google Mapがベルギーの地下鉄に対応していないんですよ。これはフランクフルトでもそうでしたが。


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パリでもそうですが、車窓からグラフィティが大量に見えるようになると、大都市に接近したことを意味します。もうあらゆる所に描いてあります。ベルギーの地下鉄もこんな感じなのですが、日本でこれが発見されると、Yahoo!ニュースになるレベルですからね。それが放置されているのもベルギーのゆるさを感じるのです。


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何のためにブリュッセルを旅程に入れたのか、それはもちろんビールです。修道院で作られるトラピストビールや、ランビック、セゾンなどのスタイルが有名ですが、最近はアメリカ西海岸のブルワリーもIPAから一歩踏み込んで、ベルジャンスタイルを追求している所もあるのです。それほど、ビールを語る上では欠かせない場所です。ただ、これは予想外だったのですが、この時期のブリュッセルが極寒で、VANSで歩いていると指がチギれるかと思うほどの低温で、ビールを飲む気持ちなんて少しも沸きませんでした。逆にホットワインが飲みたいくらいで。なので、シクロクロスを観戦しながらビールをガンガン飲むベルギーの人達は、ちょっとおかしいと思うんですよね。


なのでビールの代わりにワッフルを試してみました。南北で事実上分断されているベルギーだけあって、ワッフルさえ2種類あります。それはリエージュワッフルとブリュッセルワッフルです。上の写真はどちらに分類されるんでしょうかね・・。ここはPeck47と言うお店で、極めてアメリカナイズドされながらも、ベルギーらしさも感じさせる雰囲気で、インスタグラマーに大人気のお店なようです。Yelpで上位にある所はどうしてもそんな感じのお店が多くなりますね。判で押したかのような、既視感というか、雑誌で言うとTRANSITに出てきそうな感じです。


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ここはとても有名なDANDOYと言うブリュッセルワッフルのお店です。日本にもお店があると知って衝撃を受けています。これ、なにもトッピングをしないプレーンがお奨めです。インスタグラマーにはトッピングがお奨めですが、このサクサク感は衝撃です。この店員、めっちゃ適当な感じで作っているのですが、なぜあんなに美味しくなるのが謎ですね。


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どうやら有名な広場のようです。


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カルフールでビール事情の視察もしましたが、安い!シメイは日本で1,000円以上します。これが日本なら冷蔵庫に入れられて、厳重に保管されているんでしょうが、そんな甘やかされていません。


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街角のお店が美味しそうだったので・・。


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ムール貝と白ワインかな、と思ったらマテ貝にしました。


短いブリュッセル滞在でした。なんだかかんだ言って楽しめたのですが、やはりもう少し暖かい時期に行く方が良いのでしょうね。とにかく寒くてビールを飲む気にならなかったのが残念です。ブリュッセルは飲食店が遅くまで営業しており、東南アジアの様な夜型の街の印象を受けました。なので、夏場のナイトライフは楽しいものに違いありません。願わくは、暖かい時期に再訪できますよう・・。


ちなみに、ロードレース大国ベルギーと言われておりますが、ハイエンドカーボンのバイクに乗ったサイクリストは一人も見かけませんでした。なので、本当に自転車大国なのか僕はすごく疑っています。まだ大阪の方がRaphaを着た、シュッとしたサイクリストを多く見るような気さえするのです。


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ですが、ブリュッセル駅の本屋に行くと、自転車雑誌がこの量です。上段はほぼ全て自転車雑誌ですからね。


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無駄にかっこいい柔道雑誌には驚きました。


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あと、ベルギーはモータースポーツが凄いです。サーキットで言うとF1で著名なスパ・フランコルシャン、そしてシクロクロスでもお馴染みのゾルダーがあり、ドライバーなら上の写真のジャッキー・イクス、そして最近ではスーパーフォーミュラから、マクラーレンに加入してF1にステップアップしたストフェル・バンドーンがいます。



fbで教えて貰ったのですが、やはりイクスとメルクスは交流があるんですね。一緒に70歳を祝う、感動的な動画です。


ちなみに、ジャッキー・イクスはブリュッセル出身で、かのエディ・メルクスはブリュッセル近郊の出身です。そして、ブリュッセルの地下鉄にはエディ・メルクス駅があり、この二人は同級生なのです。上の絵本を読んでいると、突然エディ・メルクスが登場して不思議に思ったのですが、この二人の英雄同士の交流があっとしても不思議はありません。この後、パリに移動することになるのですが、偶然にもこの絵本作家に会うことになります。


ミシェル・ヴァイヨンや、タンタンの冒険もベルギーの漫画と言う事実を知ったのですが、すっかりフランスだと思っていました。


さて、次回はパリ編です。


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