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NAHBS2016の旅 - ポートランド編その1

2月にカリフォルニア州の州都、サクラメントで開催されたNAHBSに行ってきました。一昨年のノースカロライナ州シャーロットで開催された時の模様はサイクリストに寄稿しておりますので、そちらを先に読んで頂けるともっと以降のテキストを楽しんで頂けると思います。


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2月22日(月)、成田空港の回転寿司です。海外出張に行く前は必ず立ち寄ることにしているのですが、今となってはその理由も覚えていませんし、ほぼゲン担ぎです。海外で寿司、ラーメンなど日本食を食べるとお会計する時に手が震えるほど高いのですが、これも外国人観光客が大挙して日本を訪れる理由の一つだと思います。日本の物価高いなんて言うのは遙か昔のお話です。


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機内での読書はジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの 」とアン・レッキーの「叛逆航路 ラドチ戦史」を。ロールス・ロイスののエンジンで推進力を得た飛行機に揺られながら、ちょっとでも成層圏の近くで、ハードSFを読むというのは中々乙なものなんですよ。でも、フライト中にもWiFiが無料で飛ぶ時代になったら、読書せずにネットでダラダラ時間潰すようになるに違いありません。


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シアトル・タコマ国際空港です。迎えに来てくれたマリオの人気に嫉妬します。


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レンタカーでポートランドまで移動。早速視察です。ここはUniversal Cyclesというお店で、QBPのポートランド支店と形容できそうな取りそろえでした。こんなに各種ヘルメットが並んでる店はあんまり見たことがありません。


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ポートランドでの宿はAirbnbにて探した1908年築の一軒家でした。ただし、ベースメント部分です。


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大屋と入り口は別でトイレ、バスも独立しており、この見えてる部分の2倍以上の広さで、なぜかサイケ風味の仕上がり。ただし、大屋の部屋にも挨拶しに行ったのですが、その時に見えた住居部分は普通の家でした。Airbnb的に繁盛するためには色々な工夫があるんでしょうね。


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無駄にムードの出ている八木さんです。


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とりあえず夜はHopworksでしょう。もう、テスターの数が半端無いです。全て違うスタイルのビールなのですが、日本の国産大手のビールはほぼ100%ピルスナーという種類で、寿司でいうと日本人はマグロしか食べていなかったようなものですよ。


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いつもここに吊してあるフレームを見て思うのですが、ものすごく絶妙なキュレーションなんですよね。YETIとかKLEINみたいな価値のあるビンテージは一切無いのですが、でも十分に魅力のあるフレームの数々です。意図しているのか、結果的にそうなったのか分かりませんが、MTBが多いのもいいですね。これを見上げるだけで、ポートランド言う街のそこはかとないポテンシャルを感じるのです。


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翌日、完全に僕の趣味ですが、バリソンナイフで名高いベンチメイドの工場見学しました。結果的に工場見学になったのですが、こうやって製造の現場を見るとロイヤル・カスタマーになってしまいますね。詳細はfbページでレポートしておりますので、ご覧ください。


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ペンドルトンのファクトリーアウトレットストアです。SWのブランケット!


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Hutte 8to8さんが代理店を務めるSignalを訪問。ネイト一人になったのでフレーム造りは月に1本とかそれ以下のペースらしく、家族を大事にしながら、納期に急かされることなくマイペースな感じでした。


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素敵な工房です。この奥にスペースをシェアしているアーティストも工房を構えており・・。


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アダムというアーティストなのですが、今回の渡米で一番衝撃を受けた出会いでした。倒れてしまう位かっこいいのです。


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作品も素晴らしいのですが・・。

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彼のバイクに震えました。この完璧な仕上がり!いちいち説明するのも野暮なのですが、フレームはロス・シェーファー時代のSalsa。1998年にQBPに買収されて台湾で大量生産される前の時代、おそらく1990年前後のペタルマで製作されたフレームです。


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細かく見て行くと、目を惹くのがHite-Riteでしょうか。元祖ドロッパーポストのような機能を持ち、当時の僕達MTB乗りはめちゃめちゃバカにしていました。それが今見ると素敵に見えます。サドルはロールス、クランクも古いシマノでこの辺りはフレームと時代考証がマッチしているのですが、QBPに買収されてからの比較的新しいシートピラー、ステムそしてFDを取り払ってナローワイド化していると思わしき辺りなど、絶妙で完全にシームレスなミックスです。


そして圧巻なのはフロントフォークです。おそらく同じ建屋内で工房を構えるアイグルハートがFat Chanceと同じスタイルでこのフレームにマッチするように作り直したものです。メッセンジャースタイルの大型ラックに、復活前のオリジナルのMADDEN製パニアx2というのも震えますね。どうやら貼ってあるステッカーやパッチでPDWのダンの友人だというのは一目瞭然です。


ポートランドに行くと思うのですが、「新品はださい」という文化があるように感じます。もっというなら、自分で作ったものが一番カッコいい。その次はフリマで探してきたクールな中古品、みたいな順番です。もちろん、古いものは強度的な問題や、規格の問題で使えない場合が多いので、現代の部品と上手に混ぜる訳です。彼のセンスは僕が今まで出会ったサイクリストの中で最高レベルですね。マットのIGアカウントはこちらです。工房内には素晴らしいアイラ・ライアンとタンデムも釣ってありましたが、こちらも大変素晴らしいのですが、敢えて紹介しません!


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次は横の扉を開けてジョセフ・エイハーンとクリストファー・アイグルハートという二人のレジェンドがシェアする工房へ。


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「Fat ChanceのBBシェルには水抜き穴が無くて・・シートチューブから侵入した水が溜まってシートチューブの下側が錆びて腐食するんだよ」という内容の有り難いお話を聞いています。つまり、修理で持ち込まれているのです。当時のビルダーだったクリストファーに修理を依頼するというのは正統な感じがしますね。「先日、クリス・チャンスから電話があったよ」とも。


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実は二人ともめちゃめちゃ忙しそうにしていたのですが、シアトルで開催されるバイクショーに向けて急ピッチでフレームを作っていました。


#pagestreetcycles Outback Bike #seattlebikeshow @ahearnecycles & @iglebike a collaboration

C Igleheartさん(@iglebike)が投稿した写真 -



1台だけがBlack Magic Paintでの塗装が間に合ってシアトルで展示されました。これはPage Street Cyclesというブランドで、ジョセフとクリストファーの二人によるコラボレーションです。Page St.とは彼らが工房を構えるストリートの名前です。


このバイクは「アウトバック・バイク」と呼ばれており、いわゆる「吊るし」のストックフレームになります。彼らのカスタムフレームよりも安価に、より迅速に提供されるフレームになる予定です。ジョセフには詳細が決まったら教えて欲しいと伝えてあるのですが、どうなるもんでしょうか。個人的にも大変乗りたいと思うバイクです。


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お次はNorthSt Bagsへ。fbページの方にレポートしておりますので、そちらをご覧ください。太陽の降り注ぐ素晴らしいスタジオでしたが、ここにもPOPEYEを小脇に抱えた日本人観光客が訪れることがあるそうで、既にポートランドの観光地の一つになっています。


ポートランド編はさくさくっと終わらせようと思ったのですが、次回に続きます。


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