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欧州視察報告書 [前編]

お盆であまり電話も鳴りませんので先日の欧州視察について書いておきます。


きっかけはこれ。




ちょっとでもロードレースのことを知ってる人なら、ツール最終日に総合順位が動くことはありませんし、完全なショ−、興行レースのようなものだというのは有名な話です。つまり、スプリンターのためのステージで、パリ市内の周回コースに入るまではほぼリエゾン区間と言ってもよく、マイヨジョーヌを着た選手は道中でシャンパンを飲んで写真に収まるのは恒例です。


なので、個人的にも2週目や3週目の過酷な総合順位の動く山岳ステージが一番面白いし、別に最終日にそれほど大きな興味を持っている訳ではありませんでした。が、軽い気持ちで航空券のチケットを調べてみると、フランクフルトの単純往復が安いことが判明。そして、もう少しだけ調べてみるとフランクフルトからシュツットガルトへはICEというドイツ版新幹線で1時間ほどであるのも判明。


シュツットガルトには前から行きたかったポルシェ・ミュージアムと、さらにメルセデス・ベンツミュージアムもあり、シュツットガルトからパリまでもTGVで5時間ほどで移動できることも判明。もう行くしかない。僕の欧州視察はこのようにして決まりました。


ANAのチケットは普通にANAのオンラインで購入、電車のチケットもオフィシャルで購入可能です。しかも、TGVやICEのチケットはエアラインと同じように早めに取ると安いですし、僕の場合は1等席のスペシャルオファーが出ており、シュツットガルト〜パリが79.00 €、パリ〜フランクフルトが54.80€というびっくり価格でした。


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ということで、欧州を電車の旅ならこれでしょ!久しぶりに折りたたんで放置していたブロンプトンを整備。


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難波OCATのバス停にて。荷物はこれだけ。着替えなどは極限まで少なくして、お土産など買う気ゼロ。伊丹空港でCO2ボンベを預けるのに一悶着あったのですが、可能なら製品のパッケージなどあればもっとスムーズに行くかと思います。ボンベに16GCO2と印字してあったのですが、信用して貰えなかったです。


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はい。成田で乗り継いでいきなりフランクフルト着。ブロンプトンはそのまま流されてきました。あ、使用した輪行袋はローロさんで買ったラジカルデザインというオランダのブランドの所のです。


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バッグを担いで隣接しているICEの駅まで移動。遠くは無いですが、それなりに距離があります。シュツットガルトまでのチケットはカウンターで買ったのですが、79€ほどだったかな?高くて驚き。早めに取っておくべきでした。自由席は大混雑で席が無く、通路にいたのですが、居心地がとても悪かったので食堂車に移動してさっそくビール。結構雰囲気良くてお奨めです。


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シュツットガルト中央駅に到着、早速駅の外でブロンプトンを組み立て、宿まで移動します。知らない異国の土地で自転車を踏み出す瞬間は良いものです。電車から自転車へと、シームレスに移動できる感じも堪らないですね。写真は葡萄畑です。バイクルートは歩道の車道側に用意されていますが、ガチの自転車乗りは車道をぶっとばしていました。この日はポルシェ・ミュージアム近所のホテルにチェックインして、徒歩でミュージアムに下見に行ったりスーパーでビールを買ったりした後、時差に耐えきれずに就寝。ちなみに、ホテルの部屋には自転車をそのまま持ち込めます。


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翌朝は早起きしてベーカリーで朝食。ドイツはパンが美味しいです。美味しいコーヒーには出会えなかったかな?


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開館と同時に中へ。なんせこの後はメルセデスのミュージアムに行かないとだめなので。それにしても建物自体がかっこいい。




感想についてはfbに↑に書いてあります。



展示車両は頻繁に入れ替えられているようですので、年に1回はこれからも行きたい所です。



お次はメルセデスの方まで。約10kmの移動ですが、Google Mapの自転車ルートはかなり優秀です。途中の市内が一望できる公園にて。



最後は気持ちよくネッカー川沿いを走ってメルセデス・ベンツ・ミュージアムです。正直、僕はポルシェの方が圧倒的に面白くて、どちらかというとメルセデスの方は自動車の歴史=メルセデスの歴史というのをとにかく主張したいらしく、若干クドい感じがしました。面白いのは、ポルシェの方はナチスとの関わりについては一切触れていませんでしたが、メルセデスの方には関連した展示がありました。両社の姿勢の違いが面白いですね。


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知ってました?第一次大戦で負けたドイツはベルサイユ条約により航空機、船舶用エンジンが生産できなくなり、1924-26年の短い間に自転車を生産していたのです。その台数25,000台。


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この展示には心底ガッカリしたのですが、たしかファンジオが勝利を挙げてる個体、つまり素晴らしいヒストリーを持っているにも関わらず、味のないシルバーで塗り直され、どうでも良い内容がボディに書いてあるのです。特に右下の方にはThis model is not for saleだと・・。


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という感じで、ポルシェ・ミュージアムに行く前なら感銘して帰ったと思うのですが、僕はどうやら順番を間違えたようです。実際にフェルディナント・ポルシェもダイムラーで初期のキャリアを築いていますので、先にメルセデス、その後にポルシェが正しい順路ですね。この日は30km以上は走りましたので、疲れて早々に就寝。


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翌朝はAM6には起床、公園の中を通るルートを選んで駅まで向かいます。



新宮殿だそうです。



そしてシュツットガルト中央駅からTGVでパリに向かいます。ヨーロッパの駅は改札口という概念が無く、階段を登り降りして目当てのプラットフォームに向かう、ということはあまりありません。もう、究極のバリアフリーです。ブロンプトンも駅の中を押してプラットフォームまで向かいます。チケットはオンラインで予約して、eチケットなのでプリンターで印刷したやつを持っておけば乗車後に検札が来ますので、見せればOKです。


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自転車はそのまま畳まずに置けるスペースがありませんので、畳んで荷物置きに転がしておきました。畳めない自転車は前後輪を外せば棚に載りそうですね。


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1等席にして大正解。USBポートがあって充電できるし、席は豪華だし、生ハム弁当までついてくる!「ムッシュ〜」と言いながらクロワッサンも配ってくれるし、コーヒーも付きます。これは想定外の驚きでした。1等席お奨めですよ!先頭車両の方なので、到着した時にプラットフォームを延々と歩く必要も無いですし。


TGVはドイツ国内では比較的チンタラ走っているのですが、フランスに入った辺りで本気を出し、車両内の液晶モニターを見ていると、最高は320km/hに達していました。風景はまるっきり世界の車窓からです。


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そんな感じで、kindleで読書してるとパリ東駅に到着。


後編に続きます。


*今後、このブログを参考にされる方もいると思われますが、ブロンプトンのような小径車でポルシェとメルセデスの両ミュージアムを一気に移動するのはそれだけで20km以上の移動になりますので、トータルで30km前後の移動になると思います。アップダウンもあり、それなりに体力が必要になります。


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