« NAHBS14 Charlotte, NC | メイン | 日本語で読める世界最高の自転車乗りのためのポートランドガイド[その1] »

NAHBS 二日目のお話です

二日目はちょっとだけ真面目に展示車両を見ました。僕の場合、自転車を真剣に見ると脳が疲れるので、そんな長時間見れないんですよね・・。


Untitled
二日目朝は近所にある24時間のダイナーに行ったら自転車の集団が来て、その中の1台にPDWのテイクアウトバスケットが。すいません、それだけです。朝食を食べてショー会場へ・・。


Untitled
個人的に一番ぐっと来たのですが、遠目からチラっと見た瞬間にこのバイクのコンセプトがはっきり見えました。まず、スキンサイドのタイヤが目に付きます。そしてあの時代を思い出させるフレームの色。シートがターボですよ。


Untitled
徹底的に色の付いたパーツを排除。クランクもHersheyを思わせますね。でも、前は1枚という最新トレンド。


Untitled
昨日、True Temperが復活していると書きましたが、True Temperの昔のデカール。ダウンチューブのレター(手書きです)が随分とヘッドチューブ側にあるのと、チュービングの上側にオフセットされていますが、これは古いバイクの特徴でもあります。そして、もっと言うとこのロゴ自体もARAYA Muddy Fox辺りを彷彿とさせますね。


Untitled
極めつけには、リッチーのヘキサゴングリップをパクった、WTBのグリップ。


という訳で、これはSIX ELEVENが手掛ける予定の、プロダクションモデル(ストックフレーム)のMTBです。SIX ELEVENのアーロンに僕が「これは80年代後半から90年代前半へのオマージュだね」というと、「こいつ分かってる」みたいな感じになって、テンション上がって聞いてないのに色々と教えてくれました。


まず、注目のクランクはYokeiseasyという所で、いきなり連絡があって、NAHBSでクランクを使ってくれよと現物を送ってきて、ギア板にもちゃんとロゴも入れてくれたんだとか。Above須崎さんがやりたい、って言ってるので、詳しくはそちらに聞いてください。あと、徹底的にカラーアルマイトのパーツを排除しようと頑張ったんだそうですが、ハンドルバーだけどうしてもシルバーを探すのが難しくて、黒になってしまったそうです。残念ながらブレーキキャリパーもブラックですね。


そして、なぜトップチューブにTrue Temperのロゴ入っているのかというと、YAMAGUCHI氏からフレームビルディングを学んだ時に、氏のコレクションから貰ったそうです。いや、もう最高ですよね。この場所に貼るのは極めてアーリー90's的です。


このバイクはおっさんには懐かしい罠が多数仕掛けてあり、そして若者には極めてフレッシュに映るのではないでしょうか。今回のNAHBSの傾向として、Velocityのハイポリッシュのリムを結構見かけます。そして、もちろんスキンサイドのタイヤ。こうやってレトロなタッチを入れながらも、44mm HTなどの新しい規格を採用してMIXするこのスタイル、ホットロッドの世界ではプロツーリングと呼ばれており、見かけは60年代のホットロッドだけど、実は大径のホイールに最新のブレーキとサスペンション、モダンなインテリアにキンキンに効くエアコンなど、超快適使用になっているのです。


SIX ELEVENはカスタムですが、このHometown mfg.はストックフレームなので、結構お安いプライスタグが付いております。日本で支持される土壌があるのかな?興味ある人がいれば、もう少し商売の話をしてみます。


ちょっと前から僕は主張してますが、こっちでは完全にアーリー90'sブームが来てます。スキンサイドのタイヤにシルバーのスポーク、そしてハイポリッシュのリム。あの頃に青春時代を過ごした人達がそれなりに業界の重鎮になり、当時の記憶をプロダクトに注入してる感じでしょうか。


Untitled
このBreadwinnerはベストMTBを受賞したみたいです(自信無し)。特徴はSlackerなヘッドアングルにロングストロークフォークです。Slackerはこっちの自転車用語で、ヘッドアングルが寝た状態を意味します。そして、44mm HTに・・・。


Untitled
内蔵仕様。


Untitled
ドロッパーポストのワイヤールーティングも内蔵化されています。


アイラに話を聞くと、ポートランドから数時間走った辺りではMTBのエンデューロレースがDHレースと同じレベルで盛んに開催されており、その辺りをターゲットにしたバイクだそうです。20%くらいの登りと、80%くらいの下りという感じです。Breadwinnerもマーケットをちゃんと見てモノを作っているな、感じました。が、日本では売れる土壌が無さそうなのも確か。


Untitled
Ti Cyclesのグラベルグラインダー。26"マウンテンドロップだろ!って感じですが、ビルダーさん本人はグラベルグラインダーだと言い張っていました。ロードバイクのジオメトリーを生かした設計だそうです。面白いです。


Untitled
シャムロックのCXですが、フロントはギア板がデカすぎて僕には踏めそうにもありません。


Untitled
これ、1"なんですよね・・。とても新鮮でした。もう、びっくりする位の細さですね。


Untitled
Mosaicのディスクロード。PDWのフルメタルフェンダーが採用されています。


Untitled
ハードテイルの方向性はこんな感じなんですね。


Untitled
こちらはEriksen。なるほど・・・・。


二日間ショーを見て思ったのですが、NAHBS出展ブランドは実質的な方向に舵を切ったのではないでしょうか。以前はNakedのようなバキバキのカスタムバイクをそれなりに多く見たものですが、ほとんどのブランドが現実的な(使用用途が想像できる)カスタム車両に加え、プロダクションフレーム(ストックフレーム)の可能性を模索していますし、その成功例はBreadwinnerだと言えます。


せっかく$150もするセミナーパスを買ったので、CO-Motion創業者による"From framebuilder to bike company: Taking the steps that define your bicycles"というセミナーを受講してきました。フレームビルダーから会社組織へと脱却するやり方を教えてくれるのです。参加者は40人ほどで、途中で「フレームビルダーの人?」との質問に8割ほどの人が挙手していましたので、フレームビルダーの人が受講すべきセミナーでした。ポイントだけ書いておきます。


●ストックフレームをやりなさい
●ストックの納期はカスタムより早くすること


という点は強調していました。ちなみに、「ストックフレームをやってる人?」の問いかけに挙手した人は皆無で、CO-Motionの人も"OMG"してましたけど・・。今日も二つほどセミナーを受講するので楽しみです。


Untitled
それにしても復活したTrue Temperが異常にカッコいい・・。Tシャツ買ってしまいました・・。終わったと思われていたブランドに再投資して新しい命を吹き込む、それは新しいブランドをイチから立ち上げるよりも、よっぽど簡単なのです。なので、ブランドは頻繁に売り買いされるんですよね。


さて、夜が明けてきましたので、最終日もがんばります。日本語で読めるNAHBS情報としては、京都のマリオのブログをどうぞ。あと、日本のファットバイクの権威である須崎さんもブログを更新するかも・・。


この日の夕方以降のことはfbにて更新しています。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bikedaily.net/mt/mt-tb.cgi/1348