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UCI MTB WC Windham DHI予選

DHIの予選終わっております。



アーロン・グィン予選ラン。



井手川直樹予選ラン。


実は、WCのDHIを観戦するのが数年振りでした。最後は7年前だったかもしれません。その間、日本のDHシーンもホンダとIkuzawaがしのぎを削ったハイレベルなバトルを展開し、実力は一気に底上げされた・・・と思っていました。所が、現実は冷酷なものだったのです・・・。


日本からは8人の選手がエントリーし、MSA大会は井本はじめ、九島勇気がDHI予選を通過。この結果を誰が想像したでしょう?井本はじめは開幕戦富士見大会で優勝しており、これは予想できたこと。しかし、勇気がDHI予選を突破し、4Xの決勝にも進出するとは誰が思ったか?勇気は普段のJシリーズでは井手川直樹、永田隼也に勝つことはとても稀なことなのです。これは歴然とした事実。


また、昨日終了したウィンダン大会DHI予選で日本人最高位(この表現は嫌いですが)を残したのは清水一輝の88位。予選通過の80位までは2秒ほど足りなかったようです。井手川直樹は120位、永田隼也は117位。つまり、興味深いことに、普段のJシリーズとはリザルトに逆転現象が起こってしまったのです。


日本でDHの練習=富士見に行くという構図が普通になっています。いや、当然のことです。富士見ではほとんどのDHレースが開催され、全日本選手権も開催されることが恒例となりました。日本のレースはJシリーズではなく、もはやF(Fujimi)シリーズなのです。その結果、面白いガラパゴス現象が起きました。


現在、WCで主流のフロントチェーンリングは34Tなど、小さくなっています。これは、BBの低いフレームが増えているので、地面とのクリアランスを稼ぐためです。つまり、それほどペダリングを必要としないコースが増えているからです。また、WCでホイールはチューブドが基本。タフなコースなため、スタンズなどではリム打ちにより、簡単にエアが漏れてしまうのです。機材はWCからフィードバックされます。その機材が富士見にフィットするとは限りません。これが、日本のガラパゴス化を進めた訳です。


もっと色々あるんでしょうが、以上の理由により残念ながら、富士見パノラマ「だけ」を走って、WCに通用するレーサーになるのはおそらく無理です。日本のDHシーンは岩岳で産まれ、富士見で大きくなったのですが、ここにきて成長を止めてしまったのでしょうか?


結局、この手の話になると、卵が先か、鶏が先かの話になるんですよ。良いコースが無いから、良い選手が育たないのか?良い選手が育っていないから、良いコース育たないのか?少なくとも、僕が若手にアドバイスをするなら、海外のチームに入りなさいと言うしかないです。そしてその与えられたチャンスを絶対に逃さない。ロードレースの世界と同じですね・・・。


現実、マーティン・ホワイトリー運営のトレックに所属するアーロン・グィンが大躍進してますし、古くはグローバルレーシング、ちょっと前ではホンダなど、マーティンは最強のチームを作ってきたフィクサー的存在です。マーティンに気に入られて、彼のチームに入る。これが最も現実的な、そして最短距離です。彼は、日本から8人の選手が来ていることもちゃんと知っていたし、もし誰かがMSAでTop20に入る成績を残していたなら、間違いなくチームにピックアップされていたでしょう。彼はジャパニーズマネーが大好きです。古くはアライリゾート、最近はホンダから金を引っ張ったんですから、それくらいのことはしますね。


よく聞きますが、国内の環境を嘆いているだけでは何も変わらない。海外のチームにピックアップされるような活動を精力的にすることです。あと、英語の勉強はもちろん。そして、良いチームにピックアップされた時点で、やっと本当の意味でのWCがスタートするのです。僕が死ぬまでに誰か日本人がDHエリート男子でアルカンシェルを着て欲しい!


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