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自転車の鍵のかけ方 [改訂版]

「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」かの有名なチャンドラーの『ロング・グッドバイ』に出てくるセリフです。


僕はどこかに駐輪する度に、そう思います。なぜなら、駐輪した自分の自転車に再び会える確証がいっさい無い訳ですから。なので、僕はその間、少しだけ死体になってます。美味しい食事も美味しくないですよ。やっぱり心配ですから。


自転車ブログで盗難情報を見ない日は無いくらいですよね。もちろん、鍵をしていなかったとしても盗んだ人が100%悪い訳ですし、盗まれた人を責めるわけでは無いですが、街中では頻繁に「その鍵の掛け方無いだろー」っていう自転車が駐輪してあるのに遭遇します。数十万円の高級車が。人の自転車だとしても、心配になります。僕がエラそうに言う筋合いでは無いですが、この20年間、世界中のストリート(笑)で自転車を乗って来た僕なので、それなりに人よりも経験も積んでいると思いますし、少しだけご静聴ください。これ以上、悲しむ人が増えるのは僕もイヤですので。


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まず、大前提として皆さんに理解して貰いたいのが、「切れない鍵は無い」ということと、「固定物に固定」しないと鍵の意味が無いということです。あえて、皆さんに教えます。自転車泥棒はこんなツールで鍵を切断します。ボルトクリッパーという工具で、通称クリッパーと呼ばれています。だいたい、最大切断径18mmのものが、15000円くらいで入手可能です。つい最近も、大阪で自転車泥棒が取り押さえられたそうですが、バッグからこのクリッパーが出てきたとか。なので、本気で自転車を盗もうと思ったら、それを止める手段は無いです。最近は自転車のフレームを切って盗んで行くという荒技を使う輩もいるとか。twitterのTLで見たのですが、あり得ない訳ではないです。



なので、何が重要かというと、鍵ではありません。駐輪する場所です。常に人の目がある場所、夜なら街灯の真下など、泥棒が作業しにくい場所を選びます。その上で、固定物に確実に固定する。これが基本です。街中で固定物というと、道路標識、ガードレールなどになりますが、この写真のような駐輪が理想だと思います。通行の邪魔にもならないですし。せっかく、この手の柵にもたれかけさせて駐輪しているのに、柵にワイヤーやロックを通していないケースをみますが、この場合はワゴン車などを横付けして、車に積み込んで終了です。所要時間5秒で盗まれます。



できればこの様に車輪とフレーム、固定物を一緒にロックしましょう。ロードの場合は後輪にフリーなど高価なパーツが含まれるので、後輪の方を守りたい気がしますね。



最近、アメ村で見た切ない現場。前輪と柵をロックしていただけだったので、前輪のQRを外して10秒で車に積んで盗難終了です。


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こんな道路標識もお奨め。


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僕はクリプトナイトとAbusを併用していますがが、この手の柵なら前輪とダウンチューブを一緒にロック可能です。前輪はピストなら15mmのレンチがあれば比較的簡単に盗むことができますので、このようにロックするのが理想です。後輪はチェーンもありますし、簡単に盗むことはできませんから。本当に心配なら、前輪を外して後輪と一緒にロックすると良いでしょう。



YPKのワイヤーロックなら、前後輪この用にロックできます。鍵の複数掛けはお奨めですが、クリッパーがあればワイヤーロックは2秒で切断できます。なので、実は気休めに過ぎないのです。とにかく、人の目につく場所に駐輪して、なおかつ同じ場所に日常的に置かないことです。確実に狙われますので。一度、泥棒が本気で目を付けると、それを止めるのは不可能に近いです。家や会社、事務所の敷地内、エレベーターホールなど、安全と思われていた場所での盗難発生は数知れずです・・。


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僕は持ち運びが面倒なのでこのタイプのロックは使っていませんが、長くて太めのワイヤーロックも効果的だと思います。クリッパーの歯が入りにくい、太めのワイヤーというのがポイント。太さが20mm以上あればクリッパーの歯が入りにくいので、時間稼ぎにはなります。結局はワイヤーの皮膜をめくって、クリッパーの歯が掛かってしまえば同じですが。僕が使っているクリプトナイトは直径が15mmほどしか無いので、クリッパーで一発で切れます。大阪市の自転車撤去のおじさんに実際切られましたし。


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この柵も駐輪に適しているように見えますが・・。


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右から2本目のネジが特殊ネジになっていて、専用工具がないと緩まないみたいですが、どうも信用できません。柵のバー自体も樹脂で柔らかいので。安心してロックできる固定物を探す、これが重要です。


ここまで読んで頂いて、公共のものに勝手に駐輪してけしからん!とおっしゃる方もいるでしょうが、安全な駐輪スペースを提供している所なんて今の所皆無です。仮に、駐輪スペースを提供している所があっても、固定物がなくて、壁に立てかけるしか無い、という状況が多々あります。駐輪は固定物にロック、が基本です。もし盗難に遭っても駐輪スペースを提供している側は一切保証に応じないでしょうし、最終的には自分の自転車は自分で守るしかありません。だいたい、公共の駐輪スペースなんて日常的に自転車に乗っていないような人がデザインしているので、基本、ママチャリベースでしか無いのです。残念ながら。


最後におさらいです。


●人の目、街灯などある場所にとめる
●信用できる固定物にロック
●直径20mm以上の鍵を使用する
●同じ場所に置き続けない
●複数の鍵をつける


もっと重要なことは、駐輪するのが不安な場所なら、乗っていかないことですね!

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